★神都 舞莉(しんと まいり)★



 鉄の焼けたニオイのする倉庫の中、あたしはスクーターのエンジンをかける。 小気味良い音と排気のニオイ。これで大丈夫だ。

 やっぱりオイルだったか。このバイクもかなり使っているからなぁ・・・。

ボディを濡れた布で丁寧に拭く。かなり年代ものだが新品同様だ。惚れ惚れする。

兄「まだそのスクーター使ってんのか。整備する金合わせたら新型買えるぞ?」

舞莉「関係ないだろ、うせろ。」

 これじゃなくては意味が無いんだよ。もうそれを言うのも面倒くさい。 あたしは兄貴に見向きもせずスクーターにまたがった。

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 暗がりの中スクーターを走らせる。心地よい風が顔に当たる。

土手沿いの道をスクーターで走っていると、右端から何か白いものが飛び出してきた。

舞莉「!!」

 咄嗟にブレーキを踏み左へハンドルが流れる。 さっきの白い影が犬だということに気づいた時には、車体は土手を突っ切り、 そのまま黒い川へ向かっていった。

全身に水の冷たさを感じた。

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舞莉「あぁ・・・最悪。」

 服を土手にある階段の手すりに干し、乾くまでビショビショのスクーターの 席に腰掛ける。
まぁ、犬が無事だっただけいいか・・・。

 溜息とともに自分の股間が目に入る。未だに毛が生えてないパイパンマンコ・・・。 こんなものを晒しているなんて。なんか変な気分になってきた。



舞莉「んっ・・・んっ・・・。」

 クチュクチュと卑猥な音を出して割れ目を擦る。これは変な気持ちを抑えるためには しかたがない。そう自分に言い聞かせ、周囲をキョロキョロしながらもオナニーを続ける。

舞莉「う、うあっ・・・!」

 間もなくイッてしまうあたし。太ももを痙攣させ全身の力が抜ける。
あたしこんなところでなにやってんだ・・・。

 そうこうしているうちに服が乾いたようだ。風が強いのと空気が乾燥していた おかげで意外に早かった。少しまだ湿ってるけど・・・。

「くぅんくぅん・・・。」

 足元にくすぐったい感覚。白い仔犬があたしの足元に顔をこすり付けている。

舞莉「お前、あたしのオナニー見てたのか・・・。」

 白い犬を持ち上げ、抱きかかえる。地肌に犬の温度が伝わる。

舞莉「・・・この事は内緒だぞ?」

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